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超過累進税率とは

  • 最終更新日:2010年02月08日(月)  
  •  5.5 00-20 


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「超過累進税率」を正しく理解してらっしゃいますか?

所得税の一般税率は以下のようになっています。

課税所得金額 税率
195万円以下 5%
195万円超 330万円以下 10%
330万円超 695万円以下 20%
695万円超 900万円以下 23%
900万円超 1800万円以下 33%
1800万円超 40%

税金に詳しくない方がこの税率表を見ると、
「年間の所得が1800万円を超えると所得税だけで40%もとられるのかぁ」
と思ってしまうことがあります。

この考えは、正しくありません。

もしそのような形で税金がかかるとすると、非常に不公平なことになります。

例えば、税金を引く前の所得額が、
 195万円なら
  税金は195万円の5%で9万7,500円
  手取りは185万2,500円
 196万円だと
  税金は196万円の10%で19万6,000円
  手取りは176万4,000円
となり、多く稼いだはずの196万円のときのほうが、税金を除いた手取り分が少なくなってしまいます。

もし、このような課税が行われれば、納税者の不公平感は非常に大きくなります。特に、境界線をちょっと超えるような所得の人は、働いて稼ぐことをセーブしてしまうといったことも発生するでしょう。

ですから、実際にはこのような課税は行われていません。(ちなみにこのような税率を「単純累進税率」と呼びます。)

実際にはどう計算するのかというと、195万円までについては、単純に所得額に5%の掛け算でOKです。

195万円を超えると、計算がちょっと細かくなります。

例えば、所得が195万円+1万円の196万円のときは、
 195万円は税率5%
 195万円を超えた1万円部分に税率10%
をそれぞれ掛け算して、その結果を合計したものが税額になります。

すなわち、
 195万円の5%の9万7,500円と
 196万円-195万円の1万円の10%の1,000円
を足した9万8,500円が、年間所得が196万円の人の税額になります。

同じ考え方で、年収が301万円をの人の場合は、
 195万円以下の部分に5%
 195万円を超えて330万円以下の部分に10%
 330万円超えた1万円に20%
の税率を掛け算して、税額を計算します。

年収が1800万円を超えた人の場合は、
 195万円以下の部分に5%
 195万円を超えて330万円以下の部分に10%
 330万円超えて695万円以下の部分に20%
 695万円超えて900万円以下の部分に23%
 900万円超えて1800万円以下の部分に33%
 1800万円超えた部分に40%
の税率を掛け算して、税額を計算します。

基準額を超過した所得に対してだけ高い税率を適用する、「超過」した所得部分だけ税率が「累進」していくという意味で超過累進税率と呼んでいるわけです。

基準額を超過した所得に対してだけ高い税率を適用する、超過した所得部分だけ税率が累進していく税率を、超過累進税率といいます。


『 05.5 所得税の税率と「税額」の計算 』の記事

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