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損益通算-損と益の相殺

  • 最終更新日:2010年02月17日(水)  
  •  5.3 00-10 


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「損益通算」とはどのようなものでしょうか?

赤字の所得(損の出た所得)と
黒字の所得(益の出た所得)を
相殺することを「損益通算」(そんえきつうさん)と呼びます。

所得税では、

  • 不動産所得
  • 事業所得
  • 山林所得
  • 譲渡所得

の4つは、生じた赤字分を他の黒字になった所得の金額から差し引くことができます。(譲渡所得については、損益通算が認められるものと認められないものとがありますので注意が必要です。)

FP試験などを受ける際には

  • 不動産所得
  • 事業所得
  • 山林所得
  • 譲渡所得

の4つの一文字目をとって、
不事山譲(富士山上・ふじさんじょう)
などと覚えたりします。

不事山譲以外の所得については赤字になったとしても、他の黒字の所得と損益通算することはできません。

所得が赤字になるケース

ちなみに、10種類の所得が、どのようなときに赤字になるかと以下のようなケースが考えられます。

配当所得は、借金をして株式を購入したような場合に、借金の利息のほうが受け取った配当金より多ければ赤字になります。

一時所得は、受け取った保険満期金より支払ってきた保険料のほうが多いときなどに赤字になります。

雑・不動産・事業・山林・譲渡所得は、収入よりも必要経費などが多ければ、もちろん赤字となります。

利子・給与・退職所得は「0」のことはあっても、赤字になるということはありえません。

損益通算の順序

赤字と黒字を相殺するといっても、赤字分を黒字分からいきなり差し引くわけではありません。相殺していく順序が決められています。

傾向の似た所得同志の通算から順に行っていきます。

通算していく順番に、「第1次通算」「第2次通算」「第3次通算」と呼ばれています。

第1次通算

経常的に発生する所得のグループ内での通算と、譲渡・一時所得のグループ内での通算をそれぞれ行います。

経常的に発生する所得とは、利子・配当・不動産・事業・給与・雑所得のことで、不動産所得・事業所得が赤字のときに、他の6種類の所得で黒字のものがあれば相殺します。これが経常的に発生する所得のグループ内での第1次通算です。

譲渡所得は5つに分類されるので、まず譲渡所得間で赤字と黒字の相殺を行い、譲渡所得が赤字のときに黒字の一時所得があれば相殺します。これが譲渡・一時所得のグループ内での第1次通算です。

第2次通算

上記の、経常的に発生する所得のグループと、譲渡・一時所得のグループでの赤字と黒字の相殺が第2次通算です。

第3次通算

上記の第2次通算の結果と、山林・退職所得との赤字と黒字の相殺が第3次通算です。

不・事・山・譲(不動産・事業・山林・譲渡所得)は赤字になったときに、他の黒字の所得と相殺することができます。

赤字の所得と黒字の所得とを相殺を「損益通算」と呼びます。
どの順序で相殺していくのかは決められており、傾向の似た所得同志の通算から順に行っていきます。

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